Adobe Commerce / Magento Open Source 2.4.7-beta3がリリースされました

リリーススケジュール通り、Adobe Commerce / Magento Open Source 2.4.7-beta3が公開されました。
このバージョンは、来月リリースされる予定となっている正式版に対する最終ベータ版という位置づけです。

2.4.7-beta2からの変更点

昨年10月にリリースされた2.4.7-beta2からの変更点としては、やはりPHP8.3対応があげられます。
この対応は以前から予告されていたものなので、予定通りの内容となっています。
ただ、「Adobe Commerce / Magento Open Sourceを利用する事業者が2024年のうちに対処したほうがよいこと」で取り上げた対応PHPバージョンの構成と若干変化があります。

2.4.7-beta3を構成するパッケージのcomposer.jsonを確認すると、最新の情報としては下表のようになります。

バージョン番号 正式リリース日 サポート終了日 対応PHPバージョン
2.4.7 2024/04/09 2027/04/09 8.1 / 8.2 / 8.3
2.4.6 2023/03/14 2026/03/14 8.1 / 8.2
2.4.5 2022/08/09 2025/08/09 8.1
2.4.4 2022/04/12 2025/04/24 8.1

2.4.7でもPHP8.1がサポートされたことで、2.4.4と2.4.5からのアップデート経路が開かれました。
これは朗報ですね。

2.4.6からの変更点

2.4.6あるいはそれ以前のバージョンからの変更点としては、「Commerce Service Connector」があげられます。
これはAdobe Commerce / Magento Open Sourceの両方に追加されているもので、Experience Leagueでも説明ページが設けられています。

このサービスはAdobeが提供するSaaSサービスにAdobe Commerce / Magento Open Sourceのデータを連携することによって、様々な機能拡張ができるようにするものです。
現在利用可能なものとしては、下表のものが用意されています。

サービス 対象
Product Recommendations Adobe Senseiを活用 Adobe Commerce
Live Search Adobe Senseiを活用 Adobe Commerce
Payment Services Adobe CommerceとMagento Open Source
Channel Manager Adobe CommerceとMagento Open Source
Site-Wide Analysis Tool Adobe Commerce
Catalog Service Adobe Commerce
Data Connection Adobe Commerce

なお、Payment ServicesはUSのみ。Channel ManagerはWalmart Marketplaceとの連携なので日本国内向けではありません。

Adobe CommerceとMagento Open Sourceの違いが拡大

Adobe Commerce 2.4.7では、Magento Open Sourceには含まれていない新しい機能として以下のものが追加されています。

Commerce Service Connector経由で利用できるサービスについてもMagento Open Sourceでは一部しか利用できません。
(日本国内向けという意味ではMagento Open Sourceで利用できる機能はゼロです)

2.4.7ではAdobe CommerceとMagento Open Sourceの方向性がかなり明確になってきたと言えるかもしれません。
新しく追加された機能については後日改めて解説していきたいと思います。

2.4.4 / 2.4.5からのアップデートはそろそろ準備が必要

以前の記事でも触れましたが、2024年11月25日でPHP8.1がサポート期限切れになります。
Linuxディストリビューション等によってはこれ以降もサポートが継続する場合がありますが、公式としては上記の期日がアナウンスされています。

Adobe Commerce / Magento Open Source 2.4.4および2.4.5からのアップデートとしては2.4.7が比較的無難ではないかと思われます。
PHP8.1のサポート期限が切れる前に、余裕を持ったアップデートの実施をおすすめします。