2022年のAdobe Commerce / Magento Open Sourceのロードマップが公開されています

公式のDevdocs上で、2022年のAdobe Commerce / Magento Open Sourceのロードマップが公開されています。

いくつか気になる点がありましたので、整理してお伝えしたいと思います。

サポート期限について

2021年時点でも一部公表されていましたが、サポート期限については以下のようになっています。

  • 2.3系・・・2022年4月サポート終了
  • 2.4.0〜2.4.3・・・2022年11月サポート終了
  • 2.4.4〜2.4.6・・・2024年11月サポート終了

2.3系については、PHP7.4に対応しているバージョンが2.3.7のみとなっており、2.3.6以前については2021年12月でPHP7.3のサポートが終了したことに伴い、公式サポート終了となっています。

2.4系のサポート期限に注意

特に注意が必要なものとしては、2.4.3以前の2.4系のサポートが2022年11月で終了する、という点です。
これはPHP7.4の公式サポートが終了ことに伴うものですが、現在2.4.3などで構築中のサイトにとっては非常に注意が必要な情報と言えます。

もし、2.4.3ベース(あるいはそれ以前)で複雑なカスタマイズを伴う構築プロジェクトを進行中の場合は、サポート期限を迎える11月を見据えた対応・計画を練る必要があります。
リリース時点でサポート終了になっている、などという笑えない状況になる可能性もありますので、注意しておきましょう。

PHP8.1対応に伴う改善

Adobe Commerce / Magento Open Source 2.4.4ではPHP8.1対応が予定されています。
PHP7.4系のサポート期限が2022年末に迫っていることを考えると、かなり余裕のない対応状況に思えます。

ただし、PHP8系は言語レベルでのパフォーマンス改善やJITコンパイラの導入によってPHP7系よりもパフォーマンスが向上しています。
Adobe Commerce / Magento Open Sourceにおいては、2.4.4をPHP8.1で動作させた結果、1割程度性能向上したという報告もあるようです。

もちろん言語レベルでの改善の恩恵だけでなく、2.4.4ではアプリケーションとしての性能改善も行われている模様です。
これらについてはまた改めてお知らせしたいと思います。

弊社製エクステンションならびに日本語化の対応について

弊社製エクステンションならびにCommunityEngineering名義下で公開している日本語化エクステンション類につきましては、順次対応を予定しております。
対応ができたものからリリースしてまいります。リリースの告知につきましては当サイト上にて行います。