Mage-OS 2.1を試す〜Magento Open Sourceとの差が明確に〜

以前、Mage-OSについてご紹介しました。
あれから2年近い時間が経過し、現在はMage-OSはバージョン番号が2.1になり、Magento Open Sourceとの差が段々と現れてきました。

今回はMage-OS 2.1とMagento Open Sourceを比較し、その違いについてご紹介したいと思います。

Mage-OS 2.1で追加された独自機能

まずはMage-OS 2.1に搭載されている、「Adobe CommerceにもMagento Open Sourceにもない機能」について紹介していきましょう。
Mage-OS 2.0がリリースされた際のアナウンスで触れられているものとしては、以下のものがあります。

  • AI自動翻訳
  • 拡張在庫管理
  • SEOチューニング機能
  • Page Builder拡張
    • 埋め込みウィジェット
    • Page Builderテンプレートのインポート/エクスポート機能
  • パフォーマンス最適化
    • Back/Forwardキャッシュサポート
    • Speculative preloading(投機的読み込み)
    • スムースなページ移動

基本機能は既にMagento Open Source側である程度安定したものが実装されているため、どちらかと言えばMage-OS側は足りない部分を補うような機能拡張が色々と追加されている印象です。

オプションとして提供されるモジュール

Mage-OSには標準構成には含まれないモジュールがいくつもあります。(多くは実験ステータスですが)
例えば以下のようなものです。

  • llms.txt拡張
  • 管理者操作ログ
  • Hyvaテーマ向け拡張

Mage-OSの開発コミュニティは、Hyvaテーマ開発の関係者と同じメンバーが多いので、Hyvaテーマ向けの機能拡張が出てくるのはある意味自然な流れですね。
これらの拡張機能については、次のメジャーバージョンである、Mage-OS 3.0で標準搭載になるとアナウンスされています。
今後が楽しみですね。

Mage-OS 2.1をインストールしてみる

以前紹介した手順と基本的に変わりません。

composer create-project --repository-url=https://repo.mage-os.org/ mage-os/project-community-edition インストール先ディレクトリ

でプロジェクトを作成し、Magento Open Sourceなどと同様にインストールコマンドを実行します。
Magento Open SourceやAdobe Commerceのインストールに慣れている方であれば、特に苦労することもないでしょう。

Mage-OS 2.0では管理画面テーマが変わった

Mage-OS 2.0では管理画面テーマが変更されています。
1.0の時点でもMagento Open Sourceとは色調が変えられていましたが、2.0ではもう少し深く手が加えられています。

Magento Open Sourceに比べると

  • 白ベースの配色
  • アイコン類の変更

が行われています。
このテーマは「m137」というもので、以下の特徴があります。

  • より良いコントラスト、タイポグラフィ、レイアウト
  • より速いパフォーマンスを管理者や管理画面を使う人に提供
  • 完全にオープンソース。軽量で標準状態のMage-OSやMagento Open Source2.4で利用可能
  • Mage-OS 1.0 と 1.1に対して互換性
  • Magento Open Source 2.4に対して互換性
  • Adobe Commerce 2.4でも利用可能(ただし、Adobe Commerce固有機能との互換性については未検証)

というものです。

このテーマは単独でもインストールが可能で、

composer require mage-os/theme-adminhtml-m137

を実行することでインストールできます。
(テーマの有効化は別途必要ですが)

Mage-OSとMagento Open Sourceのバージョン対比表

Mage-OS公式サイトのバージョン比較ページで触れられている通り、Mage-OSはMagento Open Sourceの特定のバージョンをベースに作られています。

Mage-OS Version Release Date Magento Open Source Base
2.0 2025-10-16 2.4.8-p3
1.3.1 2025-09-09 2.4.8-p2
1.3.0 2025-08-15 2.4.8-p2
1.2.0 2025-06-18 2.4.8-p1
1.1.0 2025-04-15 2.4.8
1.0.6 2025-02-13 2.4.7-p4
1.0.5 2024-11-06 2.4.7-p3
1.0.4 2024-08-22 2.4.7-p2
1.0.3 2024-07-25 2.4.7-p1
1.0.2 2024-07-18 2.4.7-p1
1.0.1 2023-10-11 2.4.6-p3
1.0.0 2023-10-10 2.4.6-p2

RedHat Enterprise Linuxとクローンディストリビューションのような関係性だと思っていただくとわかりよいでしょう。

おわりに

もうひとつのMagento Open SourceであるMage-OS。Magento Open Sourceが足踏みをしている間に、コミュニティは色々と機能改良を施しています。
ロードマップでは、すでにMage-OS 3.0が計画されています。実験的なモジュールとして紹介したもののいくつかは3.0で標準搭載される見込みです。
2026年はMage-OSにも注目していきたいですね。