Magento2.1.4/2.0.12がリリースされました
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Magento2系の最新リリースである、2.1.4と2.0.12がリリースされました。
基本的には1つ前のバージョンである2.1.3と2.0.11のマイナーバージョンに位置づけられており、2.1系と2.0系のバージョン内でのアップデートは比較的スムーズにできるように作られています。
2.1.3におけるおもな改修内容
※完全なリリースノートはDevDocsを参照してください。
Zend Mailの脆弱性に対する改修
Magento1系に対して行われた対策と同じ内容が含まれています。
Sendmailをメール送信用のSMTPとして使用されている場合はアップデートの適用が推奨されます。
Catalog, Checkout, Paymentモジュールの改良
Catalogモジュール
- 商品ページ上でコンフィグ商品のオプションを未選択にしたまま、商品をカートに入れようとした際に表示されるメッセージが、正しい位置に表示されるようになりました。
- コンフィグ商品に関連付けられている画像と、カラースワッチが意図したとおりに動作しない問題害修正されました。
Checkoutモジュール
- 配送料金の計算処理が想定通りに行われるようになりました。
Paymentモジュール
- PayPal決済における不具合が改修されました。
- 支払いが制限されている国に対しては「利用可能な支払方法がありません」というメッセージを表示しなくなりました。
- サードパーティ製の支払方法が管理画面で正しく表示されるようになりました。
- 管理画面でBraintree決済の払い戻し処理に関する不具合が改修されました。
2.0.12におけるおもな改修内容
※完全なリリースノートはDevDocsを参照してください。
Zend Mailの脆弱性に対する改修
Magento1系に対して行われた対策と同じ内容が含まれています。
Sendmailをメール送信用のSMTPとして使用されている場合はアップデートの適用が推奨されます。
Catalog, Checkout, Import/Export, Paymentモジュールの改良
Catalogモジュール
- 商品一覧ページ上から、コンフィグ商品のオプションを指定して、直接カートに入れることができるようになりました。
- カテゴリの作成時に、URLキーを空欄にすることができなくなりました。
- 商品作成・編集時のカスタムオプションに関する不具合が修正されました。
Checkoutモジュール
- 入力形式にチェックボックスを使用するカスタムオプションを持つ商品の表示が正しく行われるようになりました。
- 購入完了ページが正しく表示されるようになりました。
- 管理画面から新しく注文を作成できるようになりました。
Import/Exportモジュール
- 商品に対し、additional_imagesを使用した複数枚の画像登録ができるようになりました。
- インポート時に「リプレース」モードを指定した場合に、商品を削除してからインポートしなくなりました。2.0.11までは削除してからインポートを行っていました。
- エクステンションマネジャーを用いて、Composer経由でインストールされたエクステンションのアンインストールができるようになりました。
Paymentモジュール
- 配送が許可されていても、支払いが許可されていない国に対する注文を作成できるようになりました。
旧バージョンからのアップデートについて
Magento2は原則としてセキュリティパッチがリリースされず、新しいバージョンが次々に提供されます。
- 公式が推奨するカスタマイズ方法
- 対応バージョンのサードパーティ製エクステンション・テーマの利用
を行っている場合、下記の方法によるスムーズなアップデートが可能です。
2.1系同士、2.0系同士のアップデート
Composerによるアップデート
Composerによるアップデートの場合は、Magentoのルートディレクトリに設置されているcomposer.jsonで指定されているバージョン番号を変更します。
その後、composer updateを行えば、新しいバージョンのソースコードに置き換わります。
あとはsetup:upgradeなどのコマンドを実行すればアップデート完了です。
管理画面からのアップデート
管理画面からのアップデートの場合は、「Webセットアップウィザード」からアップデートができます。
全て自動で行ってくれるので、アップデート先のバージョンを選択して、静かに待てばOKです。
2.0系から2.1系へのアップデート
2.0系から2.1系へのアップデートは、エクステンションの互換性や、テーマの互換性の問題があります。
事前にそれらを確認した上で実施する必要があります。
アップデートの前に
アップデートを行う際には、以下の準備や検証を行った上で実施してください。
- 新しいバージョンを検証・評価する環境を用意する。
- 現在のバージョンのプログラム・データベースを評価環境に複製し、配置する。
- アップデートを実施する。
- エクステンション等の非対応・非互換に対処する。
- テーマに関する仕様変更に対処する。
- 本番適用のスケジュール・手順を決める。
- サイトをメンテナンス状態にし、アップデートを行う
- アップデート後、動作検証をし、問題がなければメンテナンスモードを解除する。
アップデート方法がわからない・不安だという方は
弊社ではMagento2のアップデートに関するテクニカルサポートをご提供中です。
ご希望の方は、お問い合わせください。