Adobe Commerce / Magento Open Source に対する2026年9月のセキュリティパッチ第2弾がリリースされました

前回の記事では予定外のセキュリティパッチのリリースについてお知らせしました。
今回は、Adobeが公表している2026年のパッチリリーススケジュール通りのセキュリティパッチに関する情報です。
今回も新バージョンのリリースではなく、セキュリティパッチのみのリリースとなっています。
なお、Magento Open Source向けの2.4.7系より前のバージョンについてはメンテナンスがすでに終了しています。
そのため、2.4.4系〜2.4.6系用のパッチはAdobe Commerce専用のリリースとなります。
では、早速詳細を確認していくことにしましょう。
対象となるバージョン
2026年9月現在、Adobe Commerce / Magento Open Sourceのサポート対象となっているバージョン系統は、
- 2.4.9
- 2.4.8
- 2.4.7
となっています。
前述の通りMagento Open Sourceの2.4.7系以前のバージョンはサポートが終了していますので、対象外です。
Adobe Commerceの2.4.4系〜2.4.6系に対してのみリリースが行われています。
そのため、今回のアップデートの対象バージョンは以下の通りです。
- 2.4.9系 + 2026年8月のパッチ + 9月の第1弾パッチ
- 2.4.8-p5 + 2026年8月のパッチ + 9月の第1弾パッチ
- 2.4.7-p10 + 2026年8月のパッチ + 9月の第1弾パッチ
- 2.4.6-p15 + 2026年8月のパッチ + 9月の第1弾パッチ
- Adobe Commerce 2.4.5-p17 + 2026年8月のパッチ + 9月の第1弾パッチ
- Adobe Commerce 2.4.4-p18 + 2026年8月のパッチ + 9月の第1弾パッチ
また、Adobe Commerce B2Bにおいては、
- 1.5.3 + 2026年7月のパッチ + 9月の第1弾パッチ
- 1.5.2-p5 + 2026年7月のパッチ + 9月の第1弾パッチ
- 1.4.2-p10 + 2026年7月のパッチ + 9月の第1弾パッチ
- 1.3.4-p17 + 2026年7月のパッチ + 9月の第1弾パッチ
- 1.3.3-p18 + 2026年7月のパッチ + 9月の第1弾パッチ
が明確に対象であると示されています。
セキュリティパッチの内容
Adobe Security Bulletinによると、今回のセキュリティパッチでは8件の脆弱性が修正されているようです。
内訳としては、
- Criticalが8件
となっています。
9月の第1弾パッチに比べればCVSSスコアは下がりますが、それでも危険であることに違いはありません。
| CVE | 種別(CWE) | 影響 | 深刻度 | CVSS | CVSS ベクトル (3.1) | 認証 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| CVE-2026-76200 | 格納型クロスサイトスクリプティング(CWE-79) | 権限昇格 | Critical | 9.3 | AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:H/I:H/A:N | 不要 |
| CVE-2026-76201 | 格納型クロスサイトスクリプティング(CWE-79) | 権限昇格 | Critical | 9.3 | AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:H/I:H/A:N | 不要 |
| CVE-2026-77111 | 不適切な認可(CWE-863) | セキュリティ機能バイパス | Critical | 8.7 | AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:C/C:N/I:H/A:H | 必要 |
| CVE-2026-77109 | 不適切な認可(CWE-863) | 権限昇格 | Critical | 8.6 | AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:N/I:H/A:N | 不要 |
| CVE-2026-77774 | 不適切な認可(CWE-863) | セキュリティ機能バイパス | Critical | 8.6 | AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:N/A:N | 不要 |
| CVE-2026-76202 | 不適切な認可(CWE-863) | 権限昇格 | Critical | 8.2 | AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:L/A:N | 不要 |
| CVE-2026-77110 | パストラバーサル(CWE-22) | セキュリティ機能バイパス | Critical | 7.6 | AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:C/C:N/I:H/A:L | 必要 |
| CVE-2026-77108 | 不適切な認可(CWE-863) | 権限昇格 | Critical | 7.5 | AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N | 不要 |
今回のリリースの緊急性について
Adobe Security Bulletinでは、緊急度を次の3段階に分けて示しています。
- 緊急度1・・・最上位の緊急度。72時間以内に対処が必要。
- 緊急度2・・・中位の緊急度。30日以内の対処を推奨。
- 緊急度3・・・低位の緊急度。直ちに問題が起きることは考えにくいため、管理者の判断での適用が可能。
今回のリリースについては、
- Adobe Commerce B2B・・・緊急度2
- Adobe Commerce・・・緊急度2
- Magento Open Source・・・緊急度2
となっています。
今回はパッチ適用を30日以内を目処に行えば問題はないとされています。
パッチ適用時の注意点
今回のセキュリティパッチは、最新バージョンのAdobe Commerce / Magento Open Sourceを対象としています。
「最新バージョン」の意味としては、
- 2.4.9 + 2026年8月パッチ
- 2.4.8-p5 + 2026年8月パッチ
- 2.4.7-p10 + 2026年8月パッチ
- 2.4.6-p15 + 2026年8月パッチ
のようにパッチバージョンが最新であるものが対象ということです。
また、冒頭でも書きましたが、前回のセキュリティパッチが適用済みである事が前提です。
それ以外の環境に対し、今回のセキュリティパッチを適用することは自己責任です。
まとめ
2026年9月のAdobe Commerce / Magento Open Sourceのセキュリティパッチは、前回よりも深刻度が高いものになりました。
しかも2回に分けてリリースされており、1回目のセキュリティパッチは72時間以内の適用が必要です。既に実際に被害が出ているとされています。
今回のパッチは1回目に比べれば深刻度は下がりますが、放置して良いものではありませんので、推奨に沿って粛々と適用作業を行いましょう。
- Adobe Commerce / Magento Open Source 2.4.6-p3 / 2.4.5-p5 / 2.4.4-p6がリリースされました
- Adobe Commerce / Magento Open Source 2.4.6-p4 / 2.4.5-p6 / 2.4.4-p7がリリースされました
- Adobe Commerce / Magento Open Source 2.4.6-p5 / 2.4.5-p7 / 2.4.4-p8がリリースされました
- Adobe Commerce / Magento Open Source 2.4.7-p1 / 2.4.6-p6 / 2.4.5-p8 / 2.4.4-p9がリリースされました
- Adobe Commerce / Magento Open Source 2.4.7-p2 / 2.4.6-p7 / 2.4.5-p9 / 2.4.4-p10がリリースされました