ついにEコマース向けのCRMである「OroCRM」の正式版がリリースされました。
OroCRMの登場によって、小規模〜中規模ECサイトの顧客管理・マーケティング分析が強化され、よりよいサイト運営・販売戦略が立てられるようになると思います。

RCからの変更点

RC2/RC3からの機能追加点としては以下のとおりです。

  • ワークフローUI管理ツールの追加
  • セグメンテーションウィザードの追加
  • タスク機能とリマインダー機能の追加
  • パッケージマネジャーの追加
  • セールスプロセス&ワークフロー機能の追加

通常、RC版というのは正式リリース候補なので、新規機能が増えることはあまりないのですが、OroCRMでは新しい機能がかなり増えています。

ワークフローUI管理ツール

ワークフローUI管理ツールは、注文や問い合わせといった顧客からのアクションに対してどのように動いていくかという、ワークフローをブラウザ上で定義していける機能です。

チャネルやリードによってフローを変えることができるので、様々な業務にあわせられると思います。

セグメンテーションウィザード

OroCRM上のデータを様々な切り口で分類し、集計できる機能です。
ブラウザ上で集計方法の設定ができるので、強力なツールになると思います。 

タスク機能とリマインダー機能

タスク機能は、グループウエアのTodo機能のようなものです。
どの顧客に対して、いつコンタクトするか、というようなタスクを登録しておき、リマインダーで通知することができます。 

パッケージマネジャー

OroCRMにサードパーティ製の機能を追加するためのパッケージ管理機能です。
まだ拡張機能のマーケットが整備されていませんが、今後Magentoのようなマーケットができてくるものと思われます。 

セールスプロセス&ワークフロー機能

ワークフローUIツールで定義したワークフローに基づいて、セールスプロセスを回していくためのツールです。
属人的なやり方から、科学的手法に基づくセールスを展開しようとするCRM的なアプローチですね。 

今後のOroCRMについて

ロードマップページに書かれているのですが、既にバージョン1.1.0が予定されています。

次のバージョンではMagentoの関係性が更に強化されるだけでなく、キャンペーン管理機能(追跡も含む)ができるようになるようです。