Magento2.1系と2.2系の最新リリースとなる、2.1.16と2.2.7がリリースされました。
各バージョンの正式なリリースノートはDevDocsの以下のページに公開されています。

Magento2.1.16の変更点

Magento2.1.16の変更点は以下のとおりです。

  • PHP7.1のサポート
  • 新しいUPSのAPI接続先に対応
  • 16件の不具合修正・改良

PHP7.1対応について

Magento2.1.15までは、PHP5.6 / 7.0にのみ対応していました。
PHP公式サイトに公開されている各バージョンのメンテナンス期限には、PHP7.0が2018年12月3日となっており、PHP5.6も2018年12月末までとなっています。
ところがMagento2.1系のサポート期限は2019年6月となっており、最大7ヶ月間の空白が生じてしまいます。

このため、Magentoは2.1.16でPHP7.1サポートを追加しました。
PHP7.0をお使いの方はお早めにPHP7.1系に移行されることをおすすめします。

不具合修正・改良について

リリースノートに書かれている修正意外に、Security Centerに脆弱性の対応状況が公開されています。
30件以上の脆弱性が修正されていますので、早めの動作検証・アップデートが推奨されます。

Magento2.2.7の変更点

Magento2.2.7の変更点は以下のとおりです。

  • Google Tag Manager連携の修正
  • 欲しいものリストの不具合修正
  • 新しいUPSのAPI接続先に対応
  • Functional Testing Frameworkのアップデート
  • その他多くの不具合修正・改良

サポートするPHPバージョンについて

Magento2.2系は現時点でPHP7.1をサポートしています。PHP7.2サポートは現時点では予定されていません。
PHP7.0でMagento2.2を稼働させている場合は、早めにPHP7.1へ移行されることをおすすめします。

不具合修正・改良について

2.2.7の修正内容は2.1系よりも多く、多岐にわたっています。
2.1.16と同様に30件以上の脆弱性が修正されていますので、早めの動作検証とアップデートをおすすめします。

Magento各バージョンのメンテナンス期限について

現時点でMagentoが公表している各バージョンのメンテナンス期限は下表のとおりです。

バージョン名 メンテナンス期限 セキュリティパッチ提供期限
Enterprise Edition 1.13 2020年6月 2020年6月
Enterprise Edition 1.14 2020年6月 2020年6月
Community Edition 1.9 2018年11月 2020年6月
Enterprise Edition 2.0 2018年3月
Enterprise Edition 2.1 2019年6月
Commerce 2.2 2019年12月
Commerce 2.3 2020年11月(予定)

Open Sourceのメンテナンス期限が示されていないのは、通常Commerceと同じタイミングでメンテナンスが終了するためです。
すでにMagento2.0系はメンテナンスが終了しています。

1系のセキュリティパッチ提供期限が2020年6月まで延長されていますが、できれば早めに2系に乗り換えるのがよいでしょう。