Magento2.3用で大きく変わる日本語化
この記事は公開から 1年以上が経過しています。現在の最新情報との整合性については弊社では一切の責任を負いかねます。
昨年6月頃から進めているMagento2.3向けの日本語化エクステンション開発ですが、現在テスト段階にはいっています。
今回は2.2までのものとどう変わったのかについてご紹介したいと思います。
配布元の変更
2.2までの日本語化については、弊社名義のエクステンションとして開発・配布をしておりました。
2.3以降については、Magento公式管理のMagentoCommunityエクステンションの一部として配布されることになります。
最終的にはMarketPlaceで公開されることになり、今までよりもご利用いただきやすくなる予定です。
モジュール構成の変更
機能別の実装が進んだ結果、2.2用よりも2.3用では多くのモジュールに実装が分かれることになりました。
2.2用までは、
というように、8つのモジュールとなっていましたが、2.3用では以下のように変わります。
- ConfigurablePdfFont
- CurrencyPrecision
- FontIpa
- FontSourceHanSansJapanese
- JapaneseAddress
- JapaneseDefaultConfig
- JapaneseName
- JapanesePostalCode
- JapaneseRegion
- JapaneseStoreAddress
- JapaneseYenFormatting
- Kuromoji
- JapaneseCmsPages
13のモジュールに分かれることになり、用途に応じて選択ができるようになりました。
最終的にはメタパッケージ(いわゆるオールインワンパッケージ)が提供される予定で、それさえインストールすれば日本語化の基本的なところは完了、となる予定です。
主なモジュールの役割
12のモジュールは以下のように役割が分かれています。
モジュール | 役割 |
ConfigurablePdfFont FontIpa FontSourceHanSansJapanese |
PDF出力の日本語対応 |
CurrencyPrecision JapaneseYenFormatting |
日本円の端数処理と表記(円記号の表示など)の調整 |
JapaneseAddress JapaneseName JapaneseRegion |
住所の並びや氏名、カナ、都道府県の調整 |
JapanesePostalCode | 郵便番号からの住所自動入力 |
JapaneseStoreAddress | 店舗住所テンプレートの調整機能 |
JapaneseDefaultConfig | 一般的な日本語用のシステム設定 |
Kuromoji | ElasticSearchの調整 |
JapaneseCmsPages | CMSページコンテンツの日本語版 |
どうしても日本語向け、というのは英語圏からすると違う面が多いため、あれこれと調整が必要になってしまいます。
今回Magento Community Engineering Team側でかなり調整を頂いた部分があり、当初よりモジュール数が増えました。
反面、必要に応じた抜き差しができるようになっていますので、従来よりもサイトの構成に合わせた調整ができるようになっています。
各モジュールについてはこれから順次取り上げていきます。
今までよりも日本語でMagentoを導入しやすくなると思いますので、ご興味の有る方はGithubからダウンロードしてお試しいただければと思います。
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