Akeneo PIM Community Edition 7.xをMacOS上にインストールする
今回はAkeneo PIM Community Edition 7.xをMacOS上にDockerを使用してインストールしてみます。
基本的な流れ自体はWindows上のWSL2環境や、Linux環境でも同様です。
インストールの前に
インストール作業の前に、以下の環境をAkeneo PIMをインストールするMac上に用意しておきましょう。
- Dockerが動く環境(Docker Desktopが簡単です)
- インストール要件に示されている構成のPHP
- composerコマンド
「Dockerを使うのに、ローカル環境にPHPが必要なのか?」という意見があると思いますが、公式のDockerでのインストール手順に示されている以下のコマンドを実行したところ、アーキテクチャ違いでうまく動きませんでした。
docker run -ti -u www-data --rm \
-v $PWD:/srv/pim -v ~/.composer:/var/www/.composer -w /srv/pim \
akeneo/pim-php-dev:8.1 php /usr/local/bin/composer create-project \
akeneo/pim-community-standard /srv/pim "7.0.*@stable"
手順には上記がうまくいかない場合、ソースコード一式のアーカイブをダウンロードしても良い、とされています。
ローカルのPHP環境を用意するのが面倒な方は、アーカイブをダウンロードして展開しても良いと思います。
composerでプロジェクトの作成
私の場合は前述の通り、公式の手順ではソースコードを取ってこれなかったので、以下のコマンドで代用しました。
composer create-project akeneo/pim-community-standard /path/to/pim "7.0.*@stable"
で「/path/to/pim」で指定したディレクトリにAkeneo PIMのソースコードが配置されるので、以後はこのディレクトリで作業を進めます。
makeコマンドの実行
Akeneo PIMのソースコードがダウンロードできたら、プロジェクトディレクトリに移動します。
次に、以下のコマンドを実行します。
make dev
このコマンドを実行すると、以下の処理が動きます。
- 開発用の構成でDockerコンテナ群を起動(定義はdocker-compose.ymlに依存)
- JSやCSSなどの各種ビルド作業の実施
- 必要なcomposerパッケージのインストール
- データベースの作成とサンプルデータの投入
すべてスクリプトが自動で行ってくれるので、終わるまで静かに待つだけです。
なお、
make prod
を実行すると、サンプルデータの入っていない環境ができます。
開発やデモ用の環境を用意したい場合は「dev」で環境を構築しましょう。
prodモードでの注意点
prodモードの場合、サンプルデータが入らないため、初期状態では管理者ユーザーがありません。
手動で作成する必要があります。
管理者ユーザーを作成するには、
docker-compose exec -u www-data -it fpm bash
でコンテナにログインし、
php bin/console pim:user:create
を実行します。
ユーザー名などの情報の入力を求めてきますので、値を順番に入力していくと。
なお、ロケールについてはこの段階では「en_US」を指定してください。「ja_JP」はこの時点ではまだ有効になっていないので、指定するとエラーになります。
Akeneo PIMへのアクセスとログイン
最後に、ブラウザを開いてAkeneo PIMにアクセスします。
http://localhost:8080/
を入力すると、Akeneo PIMのログイン画面が開きます。
先ほど作成した管理者ユーザー名とパスワードを入力して、ログインしましょう。
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