Magento Inc.は2017年6月27日に、自社製品・サービスの名称変更を行うと発表しました。
主に変更を受けるのは、2017年以前から提供されてきた製品・サービスです。

変更前と変更後の対比表

Magento Inc.の発表では、下表のように名称が変更になります。

変更前変更後
Magento Enterprise Edition
Magento Enterprise Cloud Edition
Magento Commerce
Magento Commerce Order Management Magento Order Management 
Magento Business Intelligence 変更なし
Magento Shipping  変更なし
Magento Payment & Risk  変更なし
Magento Social  変更なし
Magento Community Edition  Magento Open Source 

これまでMagento Enterprise Edition / Enterprise Cloud Editionと呼ばれてきた製品は、Magento Commerceとして統一されます。

多くの方にMagentoとして知られてきたCommunity Editionは、Magento Open Sourceに改められ、オープンソース製品であることが明確に示されるようになりました。

変更による影響

現時点では名称変更による影響は、製品そのものに対しては及んでいません。
あくまで名称が変わり、それぞれの製品・サービスの立ち位置を明確にしたという意味合いが強いようです。

なお、Magento Community Edition / Enterprise Edition 1.xについてはこの変更の影響を受けないため、引き続き従来通りの名称が使われます。
新たな名称である、「Magento Commerce」と「Magento Open Source」が使われるのは、旧Magento2に対してのみです。

Magento Inc.はクラウドシフトを進める

Magento Inc.はEnterprise EditionとEnterprise Cloud Editionの名称を統合し、「Magento Commerce」として展開することを発表したわけですが、同時にクラウドシフトを進めることも宣言しています。

既にBusiness IntelligenceやSocialといったサービスはクラウドベースで展開されており、ECプラットフォームであるMagento Commerceも旧Enterprise Cloud Editionのカラーが強くなるようです。
ただし、自社で用意したサーバーにインストールして使用する形態のライセンスも引き続き提供されるため、サーバーを自社管理したい方にとっては今回の変更は大きな影響はありません。