Magento公式サイトで、Magento Community Edition 1.4.0.0以降を対象としたパッチ(不具合修正プログラム)が配布されています。
このパッチは、Magentoの管理画面にあるCMS機能の画像アップロード機能で発見された不具合を修正するものです。

パッチのダウンロード方法

パッチは、Magento公式サイトのダウンロードページからダウンロードできます。
いつもはフルインストール版や、インストーラーをダウンロードするのですが、一番下のところにパッチの項目があります。

パッチの選択

パッチを適用したいバージョンを選択して、「DOWNLOAD」をクリックすると、パッチを入手できます。 
パッチはUnix用に作られているので、拡張子を「.sh」として、画面の例のようなファイル名で保存してください。 

パッチの適用方法

パッチを適用するには、サーバー上のMagentoをインストールしたディレクトリに、パッチをアップロードします。
次に、SSHやUnixのターミナルを使い、Magentoをインストールしたディレクトリ上で、以下のコマンドを実行します。

sh パッチファイル名

パッチが上手く実行できると、画面上に以下のようなメッセージが表示されます。
これでパッチの適用ができました。 

パッチ実行結果

パッチの影響範囲

このパッチが修正するファイルは、

app/code/core/Mage/Cms/Helper/Wysiwyg/Images.php

のみです。他のファイルに修正を加える事はありません。

パッチが適用できない場合

以下のような理由で、パッチの適用ができないケースが想定されます。

FTPやブラウザベースのファイル管理ツールしか提供されていない

お使いのサーバーにもよりますが、FTP経由でのファイルアップロードしかできないサーバーは未だに存在します。
もしくはブラウザベースのファイル管理ツールが提供されているものの、SSHなどのアクセスができない場合もあります。

これらの環境では、パッチを実行することができません。
そのような環境をお使いの場合は、以下のようにすることでパッチを適用することができます。

  1. パッチをテキストエディタで開く
  2. ファイルの末尾にある、パッチの内容を確認する
  3. app/code/core/Mage/Cms/Helper/Wysiwyg/Images.phpを、パッチの内容に沿って手で修正する

修正が必要な箇所はおよそ5行です。
パッチ内の「-」で始まる行は修正前の内容。「 +」で始まる行は修正後の内容を表しています。
巨大なパッチではないので、手作業でも十分修正可能です。 

プログラムを改編することは知識がないので難しい

ご自身でのパッチ適用が難しい方は、弊社の「」をご利用ください。