管理画面の使用方法の第一弾は、商品管理の方法を解説していきたいと思います。

商品管理は主に、管理画面の左メニューバーにある、「商品」という項目から行っていきます。また、Magento2では6つの商品タイプが用意されおり、それぞれの商品タイプの特徴を押さえておくことで、より良いサイト運営を行うことができます。

Magento2での商品タイプは以下の6つに分けることができ、今回の記事では、各々の商品タイプの特徴と、商品例を交えながら解説していきます。


Simple Product

simple productは各ストア内で広く利用される商品タイプになります。商品は一つのアイテムとして売られ、サイズや色などのバリエーションを持ちません。simple productは最も基本的な商品タイプと言っても良いでしょう。各々の商品には固有のSKUコードが割り当てられます。simple productの例として、トートバッグなどが考えられます。トートバッグはサイズや重さ、素材などのバリエーションがありません。他にも本や、ボールペンなどがあげられます。

 

Configurable Product

configurable productは多様な商品属性を持ちます。T-シャツなどは赤・青・黄などの色から、XS・S・M・Lなどのサイズと幅広い商品属性を管理する必要があります。 configurable productを作成することで、お客様は自由にサイズ・色を選択することができるようになります。


Grouped Product

grouped productはsimple productをまとめて商品として売る際に利用されます。例えば、お客様がソファ・イス・テーブルを買いたい場合、それぞれの商品を別々で買うと、非常に高い値段になってしまいます。そこでそれらの商品を家具としてgrouped productに登録しておくこと、別々で買うよりも安い値段でお客様に提供することができます。


Virtual Product

Virtual productは配送やダウンロード、在庫管理をする必要のない商品を指します。virtual productは主に、商品のサービスなどの目的で使用されます。例えば、virtual productとして、保証サービスを登録しておくことで、PCを購入されたお客様に対して、有償で保証サービスを提供することができます。また、オンラインゲームなどの課金の設定などもこの商品タイプに分類されます。


Bundle Product

bundle productは一つの商品に対して、他の商品を追加していくという点で、先ほど紹介したgrouped productに少し似ています。しかし、grouped productの場合、お客様は自分の欲しい商品をgrouped productの中から選ぶことはできません。bundle productの場合は、お客様に事前に数々のオプションを提供し、その中から好きな商品を選んで頂くことができます。 bundle productの例として、PCがあげられます。PCではCPUを選ぶ際に、i7・i5・i3といったようにいくつかのバージョンが準備されています。お客様は自身の予算とニーズに合わせて、自分にあったバージョンの商品を選択することができます。


Downloadable Product

downloadable productは実体として存在するものではなく、PC上でダウンロードして利用できる商品です。お客様は商品をwebサイトからダウンロードして使用することができます。一つの例としてはeBooksがあげられます。eBooksの場合、決済完了後に商品をダウンロードすることができるようになり、自身の端末で商品を見ることができるようになります。eBooksの他にも、ウイルス対策ソフトやオーディオ・ビデオ・ソフトウェアなどがあげられます。


まとめ

Magentoでは以上のように6つの商品タイプが準備されており、各々の要望に沿った商品を追加していくことができます。 商品タイプの違いを熟知し、より効率の良い商品管理を行なっていくことで、より良いECサイト運営を行っていきましょう。また、 次回からは、それぞれの商品タイプに分けて、商品の追加方法を解説していきたいと思います。