Magento Community Edition 1.8.0.0に対応した、の配布を開始いたしました。

リリースバージョンは0.7.0となります。このバージョンはMagento Community Edition 1.7.xにも対応しています。

バージョン0.7.0での改良点について

このバージョンでは、新たに税計算処理について修正を行いました。
Magento Community Edition 1.8.0.0では、税計算処理に大規模な改修が行われているのですが、修正の対象になる通貨が米ドルやカナダドルのような、小数点以下の桁数を有する通貨に限られています。

日本円の場合、小数点以下は一般的な商取引では現状利用されていないため、必ず切り捨てる必要があります。
ですが、Magentoの内部処理では四捨五入を標準とした処理が実装されているため、消費税課税時に小数点以下の端数が発生し、計算結果が正しくなくなる場合がありました。

のバージョン0.7.0では、

  • 切捨て
  • 切上げ
  • 四捨五入

の3つの計算方法を、「商品マスタ上の商品価格が税抜き」である場合に限り、選択・適用出来るようになりました。
これにより消費税率が変動した場合でも、税率だけを変更することで、スピーディーに対応できるようになりました。

推奨する税計算設定について

Magento公式サイトのナレッジベースに基づき、弊社は日本円における税計算設定を以下のように推奨します。

税計算方法の基準 ユニット価格 または 合計
カタログ価格 税別
小計に対する課税方法 値引後
価格に値引きを適用する 税別
税を適用する価格 利用できればカスタム価格

また、価格の表示は税別でも税込でも構いませんが、両方を表示すると計算結果のズレが目立つ場合がありますので、推奨いたしません。

なお、1.8.0.0以降、Magentoは予期しない計算結果が想定される税計算設定については、管理画面画面上部の通知エリアで、警告メッセージを表示するようになりました。