Magento2.1.8がリリースされました
この記事は公開から 1年以上が経過しています。現在の最新情報との整合性については弊社では一切の責任を負いかねます。
Magento2系の最新版、2.1.8がリリースされました(リリースノートはこちら)。
今回のアップデートではOpen SourceもCommerceも100件以上の改修・改良が行われています。
2.1.8で行われた改修・改良とは
特筆すべき改良点
- setup:static-content:deployとsetup:di:compileコマンドに対する複数のパフォーマンス改善
- 一括操作時にMagentoが必要とするメモリ量の削減とパフォーマンスの最適化
- 多言語サイトでのクラウド環境に対する高速な本番反映方法の提供
各機能別の改良点
カタログ
- カテゴリにカスタムイメージをアップロードする際に使うカスタムカテゴリ属性を作ることが可能となった
- カスタムオプションに設定した価格は保存後に変更されることはなくなった
- 複数商品を編集したあとの商品情報を正確に表示することが可能となった
- ストアビューレベルでのカスタムオプションを正確に表示することが可能となった
- 通貨切り替えの選択がウィジェットとして使用することが可能となった
- カテゴリページで商品の合計在庫数を正確に表示することが可能となった
- 管理画面から画像を削除しても、サーバー上では消えないようになった
- ストアビューレベルでの値段を表示することが可能となった
- product_image_white_bordersがテーマで無効でも、商品画像を表示することが可能となった
- 商品属性のcategory_idsはグローバルスコープでの保持に変更
- ストアビューレベルで、Use default URL keyが使用できるようになった
- コンフィグ商品のオプションを変更すると、商品画像が正しく表示されるようになった
- SKUマスクを正しく空に設定することが可能となった
- 属性値を確認せずに商品を保存することが可能となった
- 複製した商品に画像を正しく設定することが可能となった
- 属性値の必要がない商品には空の属性値を設定することが可能となった
Checkout
- 新たな配送先住所を入力しても、そのまま注文を受け付けるようになった
- Quote-請求先住所にエクステンション属性を定義することが可能となった
- チェックアウトページがリフレッシュされた際に配送方法のラジオボタンが無効になるエラーが改善された
Configurable products
- コンフィグ商品を何度もセーブすると、紐づけられたシンプル商品が削除される動作が改善された
- 商品と画像を正しくマッチできるようになった
- SKUが整数型のデータをインポートした場合の、コンフィグ商品とシンプル商品の属性値とvisibility値を正しく表示できるようになった
- adminスコープでのスワッチ入力が可能となり、特定のストアビューで特定の値がない場合、属性フォールバックメカニズムはデフォルト値へと逆戻りする
- カタログと商品ページで色見本は画像へと置き換わった
General
- 1,000,000を超える顧客のリインデックスで起きるmmapエラーが改善された
- Nginxでポート81を使用するとセットアップページへリダイレクトするようになった
- 配送プリントラベルのリンクは商品のフロントエンドに表示されるようになった
- 商品ページでアップセル商品が表示されるようになった
- Emailコミュニケーションを無効にするが有効になっている場合、メールは送られないよう改善した
- クーポン機能は作成したクーポンの期限に期待される動作をするようになった
- Redisがmax_memoryを超えてもNULLを返さないようになった
- セールスルールは、自動生成クーポンに適用されるようになった
- 静的ファイル生成はCSSファイルのマージで起きる競合状態に影響されなくなった
- 商品の在庫数で負の値も入力できるようになった
- 注文では、ストアビューレベルの住所テンプレートを利用するようになった
- 指示値はクォテーションマークでエスケープされるようになった
- 無効にした商品を再度注文しようとする顧客を注文できないようにした
- 支払い方法の状態によってカートプライスルールを適用する
- 顧客が同一のクーポーンコードを何度も適用できるエラーを改善した
- ウィジェットが入力パラメータにUTF-8でエンコードされた文字列を利用できるようにした
- 商品のSKU属性がUse for Promo Rule Conditionsで有効になっていた場合、新しい商品ルールを保存する
- フロントエンドスコープが正しく動作するようになった
- TinyMCEエディタでのウィジェット選択問題を修正した
- カテゴリビューとプロダクトビューページのメタタイトルを削除しなくても、パンくずを削除できるようになった
- WYSIWYGエディタのパフォーマンスが改善された
- トランザクションメールやメールのロゴに用いられるサムネイル画像を正しくアップロードできるようになった
- 商品説明ページで画像を正しくレンダリングできるようになった
- イメージをリサイズする際、透明度を保持するようになった
- メールのロゴ画像機能が正しく動作するようになった
- ipad上でポートレイトモードのとき、ログインポップアップウィンドウが正しく動作するようになった
- 関連商品、アップセル商品リストで商品を変更しても、商品詳細ページでのitem_zone値が、正しくセットされるようになった
- ウィッシュリストの商品価格が正しく表示されるようになった
- 色見本と商品価格を正しく表示するのを防いでいたJavaScriptエラーを修正した
- コンパイルエラーを引き起こしていたインタフェースのコンストラクタを修正した
- 異なるストアIDでは、レイヤーナビゲーションオプションをキャッシュしないようにした
- 20文字を超えるユーザ名を正しく表示できるようにした
Import/Export
- インポートした際に、URLキーが自動生成されないエラーを修正
- advanced pricing dataのインポートスピードを高速化
- エクスポートとインポートの後の、親属性の順番を維持するようになった
- HTMLを含む行は、一度で全て読みこむようになった
- インポート前の値チェックを通過した顧客データは正しくインポートされるようになった
Installation and deployment
- 多数の言語を指定した静的デプロイが可能となった
(例:bin/magento setup:static-content:deploy en_CA fr_CA de_DE). - セキュア、非セキュアなURLを含んでも静的デプロイメントは、セキュアなコンテンツを生成する
- auto_incrementが1より大きい場合、Magentoを2.0から2.1.Xにアップグレードすることができる
Order management
- 注文に大量の商品が含まれていた場合のページ読み込み時間のパフォーマンスを向上させた
- 注文日がデフォルトのタイムゾーンで出力されるようになった
- 管理画面でUse Secure URLs が有効になっている場合、サイトマップ上で正しいURLを表示するようになった
- 送料無料アイテムを取り除いても、送料無料扱いのままになるエラーは修正された
- 多通貨に設定されたストアでの注文を正しく特定できるようになった
Pyament Methods
- 管理者が使う通貨以外の通貨でも、リファレンストランザクションを走らせることができる
- 管理画面から支払い情報を閲覧することができる
- PayPal Expressチェックアウトで商品在庫数に関する処理で購入完了できない問題を修正した
Performance
- 一括操作のパフォーマンスを最適化したことによって、メモリ使用量を減らし、レスポンス時間を早めることができた
- 利用されていないJSウィジェット、ウィジェット設定とストア設定に基づいた地域を取り除き、アセットのロード時間を減らすことでチェックアウトスピードを高速化した
- カテゴリ保存画面のURLリライトのコントロールを行うアルゴリズムを改善した
Reports
- 顧客セグメントレポートのウェブサイト列に正しくデータが反映されるようになった
- 少ない在庫量を正しくエクスポートできるようになった
- 比較的重要でないエラーが継続的にsystem.logに出力されるエラーが改善された
Sample data
- オプションファイルでauto_increment_incrementが3に設定されている場合サンプルデータを正しくインストールできるようになった
Search
- 100以上の検索可能な属性または、ユーザ定義の値段属性が検索可能だった場合、エラスティックサーチはエラーを出力しないようにした
- catalogsearch_fulltext re-indexをした場合のセグメンテーションエラーは起こらなくなり、インデックスは成功するようになった
- シンプル商品が特別価格を含む場合の、値段によるソートが正しく動作するようになった
- 商品のオプションが在庫なしだった場合、在庫のない商品がレイヤーナビゲーションに誤って表示されなくなった
- tax_class_id属性を検索なしにレンダリングすることができる
Shipping methods
- チェックアウト画面で適正なフラットレートUSPSボックスが表示されない問題を修正した
- 管理画面で注文を作成した場合、配送無料を選択することが可能となった
Tax
- 割引がある場合の税や合計計算を正しく処理するようになった
Web API
- REST APIを用いることで、意図なくデフォルト請求先住所と配送先住所を削除せずに、顧客情報を更新できる
- REST APIを用いることで、商品詳細エリアに動画を追加することができる
2.1.7以前からのアップデートについて
弊社ではcomposerもしくは管理画面経由でのアップデートをオススメしています。
アップデート作業に不安のある方、アップデート方法がわからない方は、お問い合わせください。
今回のアップデートには非常に多くの修正が含まれており、運用をする上では2.1.7までよりも大きく改善されています。
2.1.7以前をお使いの方は、早めにアップデートをされたほうが良いでしょう。