Magentoの最新リリース「2.0.6」がリリースされました。
すでにMagento2の正式リリース以降6回目のアップデートです。

今回はこれまでのアップデートとは異なり、新しい機能・仕様が追加されています。

Magento2.0.6のリリース概要

Magento2.0.6では単なる不具合・セキュリティ修正以外に、2つの新機能が追加されています。

magento_umaskファイルによるパーミッション設定機能の追加

Magento2は

  • app/etc
  • pub/static
  • pub/media
  • var
  • vendor

といったディレクトリに対してファイルやディレクトリの作成を行います。
2.0.6まではWebサーバーやPHP-FPM(あるいはCGI)の実行ユーザーがオーナーとなって、他のユーザーが編集できないような権限でファイルを作成していました。
この仕様は1台のサーバー上に1つあるいは1人のユーザー専用にMagentoをインストールする目的には問題なかったのですが、共用レンタルサーバのような環境にインストールするには不向きでした。

2.0.6で「magento_umask」ファイルをドキュメントルートに作成し、パーミッション定義を書いておくことで、任意のパーミッションを指定することができるようになりました。

Redis接続機能の追加

Magento1.xにも途中から実装されたRedis接続機能ですが、Magento2用にも実装されました。
複数台のサーバーを使用するような構成でMagento2を動かす場合に、セッションやキャッシュ情報を保存する先としてRedisが利用できます。

セキュリティおよび不具合修正

Magento2.0.6では11件の不具合とセキュリティ修正が行われています。
Magento1とは異なり、Magento2ではセキュリティパッチはリリースされないので、新しいバージョンを都度適用していくという運用方法になります。

可能なかぎり新しいバージョンを使うほうが良いでしょう。