Magento2がリリースされて約7ヶ月。

Magento2系のメジャーバージョンアップである「2.1」がリリースされました。
詳しいバージョンアップに伴う変更点については公式のリリースノート(非常に長いです)に正確な情報が記載されていますが、ここでは大きなポイントについて取り上げたいと思います。

新機能・改良点

PayPal決済の改良

Magento2.1からは、PayPal決済に大きな改良が加えられました。
これまでPayPal決済といえば、PayPalの画面に移動して行う方式が採用されてきましたが、Magento2.1からは同じ画面内でPayPal決済の手続きが行えるようになり、画面の移動による離脱を減らすことができるようになりました。

BrainTree決済の改良

PayPalと同じくMagentoに標準で同梱されているBrainTree決済も改良されました。
顧客の機密情報(特にはカード情報)の保持方法が改善され、PCI-DSSへの適合基準を満たしやすくなりました。

管理画面の改良

管理画面上からアクセスできる各種機能が持っているデータへの検索機能や、一部の画面構成が見直されています。

管理画面の改良については、より詳しく解説したいと思います。

セキュリティ面の改修

Magento2.1では多くのセキュリティ面の改修が行われた、と公式のリリースノートには書かれています。
ただ、具体的にどのような脆弱性が改修されたかについては明らかにされていません。

もし、Magentoに関する脆弱性を見つけた場合は、セキュリティセンターのガイドを良く読んでからレポートすると良いでしょう。場合によっては報奨金がもらえることがあるようです。

その他の修正

GitHubリポジトリに寄せられた修正パッチやその他不具合レポートに基づく改修が、400件以上行われています。

2.0系からのアップデート

基本的にMagento2のアップデートは、管理画面から行います。
正しいカスタマイズ作法に則ったカスタマイズが行われている場合は、「」でご紹介した方法でアップデートができると思います。

Magento2はMagento1.xと異なり、古いバージョンに対するパッチは提供されず、新しいバージョンがリリースされます。
新しいバージョンが出た際は、できるだけ早くアップデートすることが望ましいでしょう。