MagentoをPHP5.4に対応させるパッチについて
この記事は公開から 1年以上が経過しています。現在の最新情報との整合性については弊社では一切の責任を負いかねます。
Magento公式サイトで、Magento Community EditionおよびEnterprise EditionをPHP5.4に対応させるパッチが公開されました。
Magentoは公式にはPHP5.3系までをサポート対象にしてきましたが、このパッチの提供によってPHP5.4が公式にサポート対象に含まれるようになりました。
PHP5.4が公式にサポート対象になるMagentoのバージョン
Community Edition
Community Editionは以下のバージョンがサポート対象になります。
- 1.6.0.x
- 1.6.1.x と 1.6.2.x
- 1.7.x
- 1.8.x
Enterprise Edition
Enterprise Editionは以下のバージョンがサポート対象になります。
- 1.11.0.0
- 1.11.1.0
- 1.12.0.0
- 1.13.0.0
- 1.13.1.0
公式対象外のバージョンについて
Community Edition 1.5およびEnterprise Edition1.10以前のバージョンについては、公式としてのPHP5.4対応は謳われていません。
PHP5.3のサポート終了やアプリケーションの老朽化といったリスクが有りますので、可能であれば新しいMagentoのバージョンへの移行やPHPのバージョンアップをおすすめします。
パッチのダウンロード方法
Community Edition
Community Editionについては、ダウンロードページより入手が可能です。
Enterprise Edition
Enterprise Editionはご利用中のバージョンに合わせたパッチがMagento公式サイトのマイページに追加されていると思いますので、ご確認ください。ご不明な場合は弊社などのソリューションパートナーにお問い合わせいただくと、適合するパッチの入手または適用サービスを受けることができると思います。
パッチの適用方法
パッチを適用するには以下の手順が必要になります。
プログラム一式とデータベースのバックアップ
パッチの実行によってサイトがダウンすることを避けるために、プログラム一式(画像なども含みます)とデータベースのバックアップを採取します。
実行前に取っておけば、最悪実行前の状況には戻すことができます。
パッチのアップロード
ダウンロードしたパッチのファイルをMagentoがインストールされているディレクトリにアップロードします。
他のディレクトリに配置しても動作しないので注意してください。
パッチの実行
パッチを実行します。
なお、パッチを実行する際は、Magentoを構成しているファイルの所有者が誰であるかを事前に確認しておく必要があります。
書き込み権限が与えられていないユーザーでパッチを実行しようとすると、エラーが起きるので注意してください。
パッチの実行は、SSHでサーバに接続した上で、
sh path_filename.sh
と実行します。
パッチ適用で変更されるファイル
パッチを適用するバージョンにもよりますが、以下のファイルが影響を受けます。
- app/code/core/Mage/Catalog/Model/Product.php
- app/code/core/Mage/Core/Controller/Varien/Router/Standard.php
- app/code/core/Zend/Pdf/FileParserDataSource.php(新規)
パッチが上手く当たらなかった場合や、環境によって誤動作を起こす場合はこれらのファイルを確認することが必要になります。
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