CRMと聞くと、

  • なんだか難しそうだ
  • 何に使っていいのかわからない
  • 全部把握できているから問題はない
  • そんな高度なものはウチには要らない

という反応をよくされるのですが、実際のところ全部間違いです。

よくある反応に対する反論

なんだか難しそうだ

年配の方に多いのですが、「横文字の名前に難しさを感じる」というよくあるお話があります。
たしかにCRMを略さずに言うと「Customer Relationship Management」なので、まさに横文字です。

ですが実際のところ、あまりにも難しいシステムなのであれば、世界中どこであってもおそらく使われません。
CRMのような企業内で使われる情報システムと言うものは、その集団に所属する人の

  • 平均的な学力(義務教育卒業レベルなのか、高等教育レベルなのか)
  • 情報端末に対する習熟度(キーボードが使えるかどうか、スマートフォンならば可能なのか)
  • コミュニケーション能力

のほうが重要です。
正直な話、役所のシステムのほうがよほど難しいです。
おそらくはネットショップでお買い物をするのとさほど違わないのでは?と思います。
(もちろん独特の用語はありますが)

何に使っていいのかわからない

CRMはその名の通り、「顧客の情報を管理する」システムです。
ですから、以下のような情報を管理するのが本来の出発点です。

  • 取引先企業の企業情報
  • 取引先企業の担当者情報 
  • これまでの取引や問合せの履歴
  • 営業交渉の進捗状況

要は今までノートに記録していたり、自分だけがわかるように残していたものを電子化するというのがCRMの目的です。

電子化するわけですから、ノートをめくって必死に調べたり、経年劣化で字が消えかかったものを苦労して読まなくても済むわけです。最初の作業こそかかるものの、ある程度すればよほど効率的で安全な方法になっていきます。

何もCRMを導入するから特別なことをしなければいけないわけではありません。
今までノートや日報などにつけていた情報を電子化するだけの話です。

全部把握できているから問題はない

全部把握できている。
本当に素晴らしいと思います。
取引先とのやり取りを当初からすべて把握できているのであれば、一見CRMなんて必要ないように思えます。

ですがその把握できている情報は電子化されていますか?見える化されていますか?新しく入ってきたスタッフとすぐに共有できますか?

そこまで全部できているのであれば、たぶんもうCRMやそれに変わるシステムをお使いでしょう。
しかしそういう方に限って、とてもアナログな方法で管理されていたり、できているつもりになられているように思います。

そんな高度なものはウチには要らない

CRMは高度なシステムではありません。
企業が毎日営業活動をしていく上で、必ず記録しなければならない顧客とのやり取りを電子データとして記録するだけの話です。

  • 新規に引き合いがあった
  • 顧客と取引に関する遣り取りをした
  • 訪問時の世間話で気になった情報があった
  • コンペで失注した理由を記録しておきたい

OroCRMで何を管理する?

OroCRMでは、

  • アカウント
  • 連絡先
  • チャネル別の顧客情報
  • リード
  • 案件

を管理します。
最初はアカウントと連絡先の管理を行い、CRM上で管理する情報を増やしていきます。
そして、新しい取引やコンペがあったときに、リードや案件を登録します。

OroCRMはスマートフォンでも使えます

OroCRMは、情報が発生したときにすぐ記録できるようにスマートフォン用に最適化した画面が最初から用意されています。

OroCRM スマートフォン表示

CRMを使っていくために重要なことは「新鮮な情報をすぐ記録する」ということです。
後になればなるほど記録するためのモチベーションが下がるので、情報を手に入れたらすぐに記録するようにすると良いでしょう。

登録する情報に含める内容を決める

登録する人によって記録される情報の形式に差があると、後日の利活用に支障をきたします。
CRMを使い始める前に、最低限網羅して欲しい内容などを決めておくと良いでしょう。