CSSを記述する際によく用いられている「Less」。
Magento1.xでもテーマや開発者によるカスタマイズで利用ができるようになっていることもありますが、Magento2では正式にサポートされます。

クライアントサイドのLessコンパイル機能

Magento1.xには元々、複数のCSSファイルを2〜3個のCSSファイルにまとめる機能が用意されています。
この機能自体は単純にファイルをまとめるだけの機能で、重複するCSS定義や、ファイルサイズの縮小などはできませんでした。

Magento2ではLessを採用することによって、Lessファイルを更新し、ブラウザをリロードするだけで、自動的に新しいCSSファイルが生成されるようになっています。

Magento2クライントサイドLess

Dev Betaではこの処理に60〜75秒程度かかっていたようですが、Dev RCでは5〜7秒と大幅に短縮され、実用に耐えるレベルになってきています。

サーバーサイドのLessコンパイル機能

クライアントサイドと対になる要素として、サーバーサイドでのLessコンパイル機能も、Magento2で搭載されます。
この機能は、

  • NodeJS
  • GruntJS
  • Livereload

の3つの要素からなる機能で、Lessファイルの変更を常時監視し、変更を検知した場合はすみやかにCSSファイルを新たに生成し直すという動きをします。

Magento2サーバーサイドLess

この機能もDev Betaでは60〜75秒程度処理にかかっていたところが、Dev RCでは7〜10秒程度に高速化され、実用レベルになっています。