Amazon Web Services(AWS)が本日発表した新サービス・Amazon LightsailにMagento2が対応しているようなので、早速試してみました。

Lightsailのダッシュボード

Amazon Lightsailとは

Amazon Lightsailは、AWSが新たに提供を開始した、「AWSの利便性を活かしたVPSサービス」です。
AWSは非常に優れたIaaSクラウドですが、技術者でない方には少しハードルが高い側面がありました。LightsailはAWSの良いところを活かしつつ、VPS的に使うことができるサービスです。

Lightsailのいいところ

Magento用の場合であれば、下記のスクリーンショットの価格です。

価格

とりあえずお試し、のレベルであれば5ドル。ある程度のレベルであれば80ドルから始めることができます。

現時点での欠点

2016年12月1日現在では、us-east-1リージョンしか選択できません。
やがて他のリージョンに対応すると思われますが、日本国内向けの場合は少し物理的な距離が遠いことによる遅延などを考慮する必要があるでしょう。

サーバーを起動させるまでの流れ

Lightsailでサーバーを起動する流れはとても簡単です。

アプリケーションまたはベースになるOSを選ぶ

最初にApps+OSか、OSのみかを選びます。
Lightsailの強みを活かしたいので、Apps+OSを選びます。

アプリケーションを選ぶ

リストの中にMagento2.1.2がありますね。
次は価格が提示されているので、インスタンスサイズを選びましょう。

インスタンスサイズを選ぶ

インスタンスによって価格が異なるので、予算と相談して決定します。

インスタンスの選択

サーバーが起動するのを暫く待つ

構成とインスタンスサイズを決めたら、サーバーを起動します。
数分程度かかるので、しばらく待ちます。

インスタンスの起動中

起動が終わったら、IPアドレスをブラウザに入力してみます。Magento2のTOPページが表示されれば成功です。

Magento2TOPページ

右下に「b」というロゴが出ていますが、これはLightsailのMagento用イメージがBitami提供のAMIをベースにしていることを意味しています。

サーバーを停止するときは

サーバーを停止する際は、ダッシュボードからサーバーを停止・削除します。
削除するとデータは消えてしまうので、削除する前にバックアップを取りましょう。

Amazon Lightsailを選ぶメリット

LAMPスタックの設定をしなくても良い

Magento2に限らず、技術者でない方にとって、LAMPスタックの設定をすることは大変に困難を伴います。
Lightsailを使えば、とりあえず必要な構成で環境を構築してくれるので、無駄な手間を大幅に省くことができます。

Magento2が正しくインストールされている

bitamiは様々なWebアプリケーションのAMIをAWSに提供しています。
もちろんMagento2用も既に提供されています。

Lightsail用に提供されているものには、最新版のMagentoがインストールされているうえ、ベースのLinuxにUbunt Linuxが使用されています。
」でも触れていますが、日本語でMagento2を使う場合はUbuntu Linuxが安全です。
そういう意味ではLightsailは良い環境だと思います。

もちろんカスタマイズができる

当然のことですが、Lightsailで起動したMagento2はカスタマイズができます。
エクステンションをインストールしたり、テーマをカスタマイズすることができます。

気軽にMagento2を試してみたい、という方にはもってこいのサービスかもしれませんね。