Magento2.1では様々な改良・改修が行われていますが、今回は比較的目立つ変更点をご紹介します。
Magento2.1ではこれまでとデザイン管理機能が大きく変わっています。

Magento2.0までのデザイン管理

Magento2.0まで(1.xも含みます)のデザイン管理は、大きく分けて2箇所で設定を行っていました。

  • 「店舗」の「設定」にある「デザイン」(Magento1.xは「システム>設定」の「デザイン」)
  • 「コンテンツ」の「テーマ」と「スケジュール」(Magento1.xは「システム>デザイン」)

一見すると、後者だけで設定ができる錯覚に陥ってしまうのですが、Magento2.0までの設定は前者がメインで、後者は臨時用でした。

つまり、サイト・ストアビュー単位でSEOも含めたデザイン設定を行っていました。
例えば、Magento2.0.xまでシステム設定にあったデザイン設定画面は次のような画面でした。

デザイン設定

Magento1.xとあまり変わらない設定項目が用意されていたため、長くMagentoを使ってきた人にとっては馴染みがある設定画面でしたが、初心者にとってはわかりにくい場所にある設定でした。
これがMagento2.1からは次のように改められました。

magento2.1設定画面

robots.txt以外の設定項目は全て姿を消し、どこかへ行ってしまいました。
もちろん機能が廃止されたわけではなく、新しい機能として生まれ変わっています。

コンテンツメニューへの新項目追加

姿を消したデザイン設定機能はどこへ行ったかというと、コンテンツメニューに独立した項目として新たに機能が設けられています。

管理画面メニュー

Magento2.1からは、この「コンテンツ」メニュー内にある「設定」でデザイン設定を行うようになったわけですね。 

Magento2.1からのデザイン設定

では、新しく用意されたデザイン設定機能を見てみましょう。
設定画面に入ると、次のように一覧が表示されます。

デザイン設定

今現在Magento上で管理されている

  • ウェブサイト
  • 店舗
  • ストアビュー

がリストされています。Magento2.1からはどのレベルにどのテーマが適用されているかがすぐわかるようになりました。

そして、編集画面に入ると、

デザイン設定画面

システム設定から消えた項目が全てここに移動しています。
Magento2.1からはこの機能でテーマの設定や、タイトルタグの調整といったデザイン・SEO的な基本設定を行います。