Ben Marks — Magentoエバンジェリストコミュニティマネージャー

BenはMagento社で最も著名な1人です。世界中を飛び回り、Official Magento Evangelist™として自身の経験をMagento利用者にシェアしてきました。2008年以来、Magentoの開発、教育、普及活動を行っています。

BenとのQ&A

Question: こんにちは Ben、 第2回Meet Magento Japanについてどのように感じたか聞かせていただけますか?

Ben: あなたが言ったように、これが第2回ですね。ベリテワークスの運営チームは今回もいい仕事をしたと思います。来場者数は昨年より上がってよい傾向ですね。そしてMagentoとMeet Magento Associationのパートナーシップによって、第3回のカンファレンスはいつ来てもさらに良いものにできると思いますよ。

Question: Magentoエバンジェリストとして、あなたの仕事の中で最もよい部分と最も好きな事柄は何ですか?

Ben: まず世界中の人たちと触れ合うことができることですね。世界の様々な人達の意見や文献の中にMagentoを感じることができます。Magento社からの人間に会ったことのない人達に対して我が社のブランドの顔となることは光栄なことです。また彼らのフィードバックを聞けることが最も光栄なことです。良いフィードバックにしろ悪いものにしろ我々の会社に取り込むことができます。そして彼らの声を受け入れることで、彼らの意見を代弁し懸念点を洗い出すことができます。

Question: 今日これから講演されるあなたのトピックの”the future of Magento 2”について、ちょっとだけ教えてもらえますか? 

Ben:  今年(2016年)は非常に成功した年で、未来は明るいと思っています。 今年は多くのことを達成できました  エンタープライズクラウドプラットフォームをローンチし成功をおさめていますし、購入してくださる多くのマーチャントの方々に多大な影響を与えています。Magentoと並行して利用できる、様々な規模の環境で利用できる注文管理システムがあります。我々は今年、RJMetricsという分析ソリューションを提供する会社を買収・合併しました。もちろんMagentoと良いシナジーをもたらすソリューションを持つ他の企業にも同様の交渉をしています。もちろんそれら全てはPermiraの投資のおかげでしたが。独立しているのはいいことです(訳注:Magentoは2015年秋に、eBayの傘下から離れました)。なぜなら早く動くことができるし様々な負担から解放されます。実際、私がグループのメンバーだった経営チームは全員日本、中国、シンガポールを訪れています。我々はこれまでになく東南アジアに携わっていきます。 今後さらにMagentoの存在感が強く感じられるようになるでしょう。実際この地域にMagento社のスタッフが常駐することになると思います。

Follow-up question:フィリピンはどうですか?フィリピンはMagentoに関して何か計画されていますか? (Benが東南アジアに言及しましたが、質問者はフィリピン出身なので、この機会にこの質問をしてみました。)

Ben: あぁフィリピンですかあ。フィリピンは行ってみたいですね。昨今のフィリピンは興味深いですねえ。行くのであればお薬は家に置いてこないといけませんねえ。(*観客の笑い声*)スリランカとフィリピンでのコミュニティが大きくなっていることは知っています。 最も素晴らしかったのはMeet Magento Vietnamですね。今年900人以上を集めた巨大なイベントでした。SmartOSCのチームは非常に良い仕事をしました。Magentoは依然として上昇を続けていますが、まだまだ上昇しているのは良い傾向ですね。


Talesh Seeparsan — Bit79創設者

Taleshは2008年よりMagentoに携わっています。現在はMagentoアーキテクトとして様々な会社のMagentoプロジェクトマネジメントなどを実施しています。ウェブのセキュリティに関して強い興味を抱くものとして、プロジェクトにおいてベストのセキュリティ施策を実施して具体化する仕事を行っています。 

TaleshとのQ&A 

Question: こんにちは Talesh。登山にハマっていると聞きましたが、日本の有名な山に1つか2つ登ってみる気がありますか?

Talesh: はい、もちろんです!(今回)日本に到着したときに桃子さん(訳注:ベリテワークス代表)が最初に見せてくれたのは富士山の登山証明書でした。 富士山に登るために必ず日本にまた来ます。今回の訪問はMeet Magento Japanのためのみです。

Question: 現在のMagento2のセキュリティに関しての考えを教えてもらえますか?

Talesh: 現在Magentoのセキュリティを担っているのは有志のコミュニティメンバーとMagento本社(コアチーム)の2箇所があります。Magentoコアチームが現在は主にリーダーシップをとっています。私はコミュニティメンバーのひとりとして、Magentoセキュリティを更に向上させるため共に働いています。(Magentoのセキュリティは)別に今が悪い状況ということではなく、むしろ今ある他のプラットフォームのコミュニティやソフトウェアに比べれば格段に良い状況です。しかしながら常に改善はできます。改善の余地は必ずあるものです。

Question: MagentoコンサルタントとしてMagento2のセキュリティに期待することは何ですか?

Talesh: 期待すること...現在セキュリティに関して何が必要で、セキュリティの(改善の)ためにどのような労力やツールが必要かということを、完全に理解できていない人達が大勢います。我々が成長していくにつれ、何が必要かということについての理解を深めていくことが期待されます。


Henrik Mebius — VAIMO E-コマース ストラテジスト  

Henrikは、Eコマースの戦略的、戦術的そして経営的な観点における幅広い国際経験を持っています。 ファッション、ハードウェア、小売などさまざまな業界のB2CとB2B両分野でデジタル事業の成長を専門としています。 

HenrikとのQ&A

Question: VAIMOの代表として、私たちはMeet Magento Japanのゴールドスポンサーになっていただいたことを本当に感謝しています。 これまでの日本滞在やカンファレンスはどうですか?

Henrik: ありがとう、素晴らしいです。ここでの滞在は本当にすばらしいものでした。そしてすばらしい組織と食べ物と、諸々すべてとても素晴らしい、ありがとう。

Question: 小売業者が日本市場へ参入することについて、あなたの意見を教えてください。そして最終的にはアジア進出を考えていくことになるのでしょうか?

Henrik: 新しい市場に参入するすべてのマーチャントは、常に魅力的だと私は思います。そして日本の市場は、多くの面でユニークで、特に支払い方法や配送に関してはユニークです。日本の市場は、これらに対して本当に高い基準を持っています。また言語その他の諸々のローカライゼーションなど同時に検討することがあります。いくつか言及してきましたが、これは日本に進出する際に考慮する必要があるものであり、これらの重要な側面は、アジア市場にもさらに引き継がれるものです。


貴重な時間をいただき、そして今回のMeet Magento Japanへのご参加・ご講演いただき、Ben、Talesh、そしてHenrikにもう一度感謝します。2017年、第3回Meet Magento Japanでお会いしましょう。 それではまた!

明日は、 Horiuchi "Dragon" Fumioさんのアドベントカレンダーのブログエントリです。よろしくお願いします!